J&E Sedgwick&Co. Ltd

セジュイック社

セジュイック社 J&E Sedgwick&Co. Ltd

セジュイック社イメージ

貴族や有名騎手に愛される馬具用革のリーディングカンパニー。

セジュイック社は1900年に、ジェームス(James)・セジュイック氏とエマニュエル(Emanuel)・セジュイック氏により、バーミンガムにて創業されました。社名は創業者ふたりの名前から。のちに前代表のリチャード・ファロウ氏の祖父君である、同名のリチャード・ファロウ氏が経営に参画されています。創業当初から、馬具業界に皮革を供給し、安全性や品質に高い評価を受けていました。
1954年に、バーミンガムから北西にあたる近郊の町ウォルソールに移転し、1956年に工場を竣工。現在まで当地で営業を続けられています。幾度もの危機を乗り越え、熟練の職人たちの雇用を維持し、世界最高品質の皮革といわれるブリティッシュ・ブライドルレザーの灯を守っています。

セジュイック社は、革製品の製造に使用される高品質なブライドル仕上げの皮革とショルダーレザーで有名です。セジュイック社のブライドルレザー、サドルレザーによる馬具や鞍は、英国王室の王族や貴族、また英国競馬業界の著名な騎手から、長きに渡って愛されています。その理由はなによりもまず、高い品質です。騎手の安全を守るために、高い耐久性と堅牢度を追求して作られています。

同社では、英国、アイルランド、南ドイツの牧場から完璧に追跡可能な確かな原皮を使用し、フルピットで6週間をかけて植物タンニンなめしを行っています。
そうしてなめされた革を、熟練の職人が、時間をかけて仕上げていきます。まず、乾燥させ形を整えてから、床面の処理後、吟面にバフィングを施し、細かな欠陥を整えます。一枚一枚、ローラーコーターによってベースの染色をし、その後ハンドスプレーによってセミアニリン仕上げを施します。そして、特徴的なグリース(牛脂と魚油の混合油)を刷毛で革に均等に塗り込み、浸透させた後、グレージングして光沢を出していきます。

他社では、ピット槽ではなくドラムでなめしたり、顔料仕上げを行ったりしますが、それでは真のブライドルレザーとは言えないといいます。ドラムを使えば時間は短縮できるものの、繊維へのタンニンの浸透が荒くて不均一なものになります。顔料仕上げは摩擦に弱く、吟面の研磨に耐えられません。また、顔料が革の表面を覆うことになると、せっかくのグリースがうまく浸透していかないことになります。そのため、セミアニリン仕上げであることは必須であり、透明感と光沢のある発色はそれによって実現されています。

同社では、このように昔ながらの手作業によって多くの工程を行っています。伝統と品質を守り、英国紳士に愛される真のブリティッシュ・ブライドルレザーを今日も送り出し続けているのです。

所在国 イギリス
設立 1900年
主ななめし方法 ベジタブルタンニン
主な製品 ブライドルショルダー、ブライドルレーシング、ブライドルダブルバッツ